第6章 背中合わせの君達へ
背中合わせの君達へ
ほんの少し素直になれば
世界はだいぶ君達に優しくなるんだよ。
頑固な君達は今は分からないかもしれない。
背中合わせの相手が倒れた時に
初めて分かるのかもしれない。
そんな悲劇が起こらぬように
心から君達の素直な幸せを祈ろう。
「(どうしたらいいの…。)」
『(どうしたらいいんだ…。)』
その葛藤を超えて強くなれ。
背中合わせの君達へ
傷付き 悩み 足掻き 苦しみ
そしてもっと強くなれ。
大丈夫、背には互いが居るのだから。
優しい君達はそれだけは忘れないのだから。
あとは素直になるだけだ。
背中合わせの君達は動けないほど傷付いて
今はもう動けないけれど、そのまま耐えろ。
いつかポロリと気持ちが溢れても
お互い見捨てなどしないから安心すればいい。
その時、それが幸福だと知るだろう。
そしたら本当のスタートだ。
負けていい、倒れていい。
時には泣いて怒ってもいい。
そんなことで消える人ではないはずだ。