第6章 背中合わせの君達へ
「…ちょっと………疲れたなぁ。」
『……そうだな………疲れた。』
背を合わせて休んだら
顔を合わせて笑い合え。
顔を見れば涙など自然に流れて
最後は笑いに変わるから。
【⠀背中合わせの君達へ 】
死ぬことだけはなきように
死ぬこと以外はかすり傷。
背を見ないから知らないだけだ。
絶対そこに大切な人は居る。
目を逸らさずに過去を見ろ。
恥ずかしがらずにさらけ出せ。
きっと、少しばかり君に似ていて
受け止めてくれる人が必ず居るのだから。
誰かの背を守るのはそれからだ。
優しく不器用な君達の幸せを
心の底から願っているよ。
たまには少しだけお休みしてね。
無理だけはしないように。
君が君で居られるように。
背中合わせの君達へ。
いつか笑える日が来るから
死ぬことだけは無きように。
人はそれぞれ1人づつしか居ないのだから。