第3章 No.3
さやか「…ん。」
(やべっ!起きそうじゃねーかよー!)
俺は慌てて、勉強道具を机の上に広げた。
あたかもさっきからやってました風、をかもしだすためにな。
「何寝てんだよ、ボケナス。」
さやか「うわぁ…ごめん、ずっと寝てた?私。」
「俺がここ来てからずっとだよ。」
さやかは時計をみてスタート時間から30分すぎていることに気づいた。
さやか「うわー!ごめん!起こしてくれればいいのに!」
「めんどくせーから、ヤダ。」
さやか「はー?…てかスタートしてから30分経ってるわりに…ぜんっぜん進んでないじゃん。」
「…っ!るっせ!復習してたんだよォ!」
危ない。
俺が30分こいつのことを観察していたことがバレる。
危ない。
ふーん、とか言いながらさやかは自分の読んでいた本に目を移した。
長い髪の毛を片耳にかけ、ぺらぺらとページをめくっていく。
てか、こいつがいつも読んでる本はなんなんだ。
だんだんと、謎の生命体に見えてきた、『さやか西木』。
俺は集中できなくなっていた。
「あぁああああ!もう今日はダメだ。」
さやか「おぉ?どうした急に。」
「さやか、今日は外行こう。」
さやか「は?何突然。」
「いいからァ!」
俺は自分の荷物をまとめて、外へ向かった。
さやか「ちょっと待ってよ!!」
あたふたと俺のあとをおってくるさやか。
今日はもう飯食う日にする。
たまにはそういう日もあっていいよな。