第11章 クロユリ6(五条悟)
更に奥深く貫かれて、勝手に出てしまう掠れた甘い声が恥ずかしい。
「あぁ…!あっ!も、また…、いっちゃ…!!」
「我慢しないで」
声を抑えているのがすぐにわかってしまい、先生に少しだけ強く圧をかけるように言われた。
「ああああ…!!!」
奥深くの入口に当てられるとそんなことも気にしていられない。
痛みすら少しある快楽が波のように襲ってくる。
何度目かわからないそれに呑まれて、ゆっくりとけだるさに包まれていく。
先生の荒い呼吸とぽたぽたと流れる汗が私の胸元を少し濡らした。
ぎゅっと強く抱き締められると、じんわりとお腹の奥が熱くなる感覚がある。
「…っ」
先生が少しだけ苦しそうに呻くと、終わったのかと安堵する。
「やっ、ぁっ……」
ずるりと音がしそうな程の圧迫感から解放され、知らないうちに声が漏れた。
「なにそれ、エロい」
かっと恥ずかしくなり、余韻もあってか生理的な涙が流れる。
また体重が重なると、目元をちゅっと吸われ、甘く痺れるようなキスをされた。
じんじんとそれは全身に伝わって、なんとも言えない幸福感に包まれる。
それでもどこか思考は働いて、これ以上はまずいとも思った。
「先生…、もっ…」
「もっと?いいよ、いくらでも」
「あ、ち、違う…いや、ぁっ、あっ…!」
いつもの優しく甘い声で言われると、どうも完全には否定できない。
朝日が昇る頃には寝ていたい、とどこかで思ってしまっている自分もいた。