第8章 クロユリ4(五条悟)
「はっ、あっ……」
体格差のせいか、全部挿入るとるるはいつも苦しそうに息をする。
痛くしたいわけではない。
ちゅ、とわざと音を立てながら唇や肌をついばみ、少しでも意識を逸らそうとした。
「大丈夫?」
子供をあやすように限りなく優しく聞いた。
こくこくと頷いているのを確認してから、腰に手を回して彼女の弱点を探し始めた。
「…っ!!ま、まっ、て、くださ…っ!」
「どうした?苦しい?」
またなるべく優しく聞くと、顔を真っ赤にしている。
のぼせたかと思い、少し驚くが、きゅっと身体に抱きつかれ、真っ白な肌が密着した。
「ごめんなさい…こんな、すぐに来ちゃいそうなの初めてで…」
「はーーー」
悶絶、という2文字が交互に光って見えた。
「す、すみません、はしたなくて……」
「いい、もっと言って」
「うえ!?あっ、だ、ぅ、だめです、っ、あっ…!」
絶頂を迎えると共に自分から腰を少し揺らしているその仕草もたまらない。
こちらも止めることなく好きなトコロに当たるように動いてあげる。
「んんうっ、あ、ぁ、ああっ…!!」
程なくして自分の胸元に倒れ、がくがくと快感を身体から逃すように震え、ぎゅっぎゅっと等間隔に自身を締め付ける。
浴室で声が反響するのが恥ずかしいのか、肩のあたりからくぐもった声がする。
「は、あ、だ、だめ、へん…っ!」
「いいよ、おかしくなろう…?」
真っ白な首に噛みつくとまた震えながら達している。
「はぁっ!あっ…!!」
「ここもイイの?」
ぐりっと刺激すると規則的にそこが締めてくる。
熱い蜜が絡んで自分も粘膜から柔らかな快感を与えられていく。
「うっ、んん、も、ぜんぶきもちいい…っ」
「最高」
細く開いた唇に無理やり舌をねじ込んだ。
下手ながらもおずおずと絡ませてくるそれを吸いながら自分の口内へと誘導する。
甘噛みしながらゆっくりと腰を打つと、また呆気なく果てた。