第5章 クロユリ2(五条悟)
すっかり熟したそこに、ゆっくりと長い指先が入っていく。
痛みと共に、足りなかった何かが満たされ、そして中の私の弱いところをゆっくりと撫でられる。
また一際、稲妻が大きくなった気がする。
「ああ、流石にこれは萎れそう」
「あ…ん…」
また今にも迎えそうなそれを、怖くて手を絡めたまま耐えた。
「いいねぇ、声。もっと出して」
「やぁ…は、はずかしい…」
「頼むよ、これからもっと僕は痛い目に遭うんだから」
余裕そうに言うのにやはり痛いのだろうか。
苦しいのだろうか。
私の為になんでここまでこの人はそうしてくれるのだろうか。
いろいろ一瞬考えたが、また目の前がちかちかと白くなった。
「ぁぁあああ…!!」
どろりと今までより熱が溢れた感触がした。
少しずつ浸入してくる指が増え、私の中を激しく攻めていく。
「もう一回イっとこうねぇ」
額に貼りついた髪を撫でられながら、優しく諭された。
すぐに迎えたそれは、今までより大きく思えた。
悲鳴にも近い声が出そうで出ない。
身体をぎゅっと縮めて、つま先が勝手に丸まっていくのを受け入れる。
「もう最後だから」
ぐっと自分の割れ目に熱いものがあたり、ひりひりとした痛みを伴いながら中に入っていくのがわかる。
「い…!あぁ…!あ…!」
今までとは比べ物にならない大きさに息苦しさを覚えた。
そして、光の大きさも同じように膨らんでいく。
ぽた、ぽた、と私の肌に生温かいものが落ちていく。
「…血…?」