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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第2章  宇髄天元 (R18)□俺に抱かれる派手フラグ



俺の聞き間違いか?
確かに今日に限っては天元が天元がって
やたら言ってたし…けどそこより。

ずっと好きだった って言ったよなお前。


「初めて会った時からだよ…。
私ね、ずっと天元が好きなの。
だから…今日、言い訳までして
1番に天元の所に行ったんだよ?」


なんだそれ。
俺の所に来たのは俺が好きだから。って
そう言ってんだよな…姫華は。
こんなに泣きながら…嘘じゃねぇよな。


「今だって…興奮してくれたのかなとか。
いっぱい触ってくれてるとか……。
嬉しかったのに。……本当に馬鹿みたい。
確かにおっきくてビックリはしたけど。
私だって初めてだもん、怖かったの。」


なんだその派手に可愛い思考は。
お前、脳みそまで可愛いのかよ。

最悪な日なんてとんでもねぇ。
派手に最高じゃねぇか。


『俺は夢でも見てんのか?』
「……悪夢とでも言いたいの?」

半べそかきながら睨みつけても可愛いだけだ。
好きなのは俺だけだと…思ってた。
そう思うと涙までも愛しく思えて
それをそっと拭ってやれば、
目を丸くしてこちらを見つめてくる。

『悪夢なわけあるかよ。
こんな派手に幸せな事これ以上ねぇよ。』

「………もう優しくしないで。
私…こんな格好までして同情されたくない。」

思いが同じだと思うだけで。
こんなにも余裕が生まれるものなのか。
そう驚くほど心は落ち着いていて、
その落ち込んだ顔すらも可愛くみえる。


『…俺も初めて会った時からお前が好きだ。
そのおかげでここまで派手に拗らせてんだよ。』

「嘘だ。だって今日も嫌そうだった。」

そんな訳無いだろ誤爆する程盛ってんのに
嫌とかならいよいよ病気だぞそれ。
けど、そう思わせる何かがあったのか。


『俺、嫌だなんて言ったか?』

「………あ…あれ?言葉では
待ってとかはあったけど…嫌とは言ってない。」

『…………?じゃあ何で、
派手にそう思ったんだ? 』


何だかんだ2人とも全裸なので
流石に布団に入り込む。


『…腕枕とか……するか?』
「………い…いいの?」



それからゆっくりと1つ1つ
お互いの誤解を笑いながら解いていく。

さっきまでの緊張が嘘のように
心地よくて幸せで。和やかな雰囲気に
会話が弾む。いよいよここまでの事を
話切ると、自然にそういう雰囲気になった。

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