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虹色の月【鬼滅の刃/ 短編集】

第8章 不死川実弥 □ 絵空事




「実弥さんが嫌がっても見つけるから大丈夫。」

「…ほんと、犬みてェだよなお前は……。」

「ふふっ、来世が犬でも愛してね?」
「い、いや。俺にそういう趣味はねェ…。」

「何でそんなに現実主義なのよ!!これこそ言葉遊びでしょ!!関係ねぇよ!位言ってよ!!」

「…あー、るせェなテメェは!!」


だから、私は絵空事を言って実弥さんはそれに優しいため息をついて仕方ねぇなと肯定する。

「どんな姿でも見つけ出して飼ってやるよ!!」
「飼う!?ちがうっ!!それ違うよっ!!」

この甘えた言葉遊びを繰り返して、終わりの時を迎えたら。私はまた、貴方を探す旅に出よう。

「…良いだろ、一緒に居るっつてんだから。」

「う、うわぁ。見事な紅葉色…。」
「テメェは本当にるせェなぁっっ!!」
「ふふっ、そんな顔で怒っても怖くないよー!」

それ迄は、このまま。


「実弥さんの事がいっとう好きだよ。」
「………はぁ、…そうかィ。ありがとなァ…。」




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