【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第5章 蝶よ花よ
その手をそっと取っては呟いく。
「あのね、私。
女の子の友達って出来たことがないの。」
し『そうなんですか?』
「そんなに気にしてはいないのだけれど、
無視されちゃったり、攻撃されちゃうんだ。」
し『何でそんなこと……。』
「私の手、ゴツゴツしてるでしょう?」
しのぶは握った手を見つめ両手でそれを包んだ。
し『たくさん鍛錬したかっこいい手です。』
「あとね、筋肉質だし、
顔もなんかパッとしないし………。」
多分、
私と仲良くするの恥ずかしいんだと思うの……。
それか、男の子だと思ってるんだよ。
だから、皆は悪くないんだけど………。
(ここに来る前からそうだった、女性は基本私を嫌うか恋愛対象、つまり男性に向ける目線を向けてくる。
だから、ずっと女の子の友達に憧れをもっていた。)
し『を嫌うやつは、ただのバカです。』
しのぶは真っ直ぐ目を見つめ
ピシャリと言い放った。
「ふふ、ありがとう。だからね?」
私、今すっごく嬉しいんだ!!
そう微笑むの背には真っ赤な夕焼け。
紅と笑顔が重なって、なんとも美しい。
し『………。(ほんと、そいつらはただのクソ野郎です。)』
「……こんな綺麗な景色を
可愛い女友達と見れるなんて、幸せだァ…。/////」
へにゃあ、と笑うは、なんとも愛らしい。
し『……私も、幸せですよ。(はとっても可愛くて優しい女の子じゃないですか。)』
2人は黙って、
夕焼けが落ちていくのを見つめていた。
心地の良い沈黙がふわりとその場を包む。
カラカラっと戸の開く音がして
柚樹の声がツンと響いてきた。
柚『ー!帰るよー!!』
「柚樹さんっ!はーい!今いきまーす!」
しのぶ!またね!
と元気に言うとは
屋根からトーンっと飛び降りた。
しのぶはそれに面食らう。
し『…け、結構な高さなんですが……。
まあ、何にせよ綺麗な笑顔でした。笑』
今度はもっと、色々な話がしたいですね。
素敵なお友達が出来ました。と、
しのぶはニコリと笑いゆっくりと屋根を降りた。