【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第23章 眠れる皆のお姫様
柚樹は真っ青な顔で出来るだけの処置を施すが
腹の傷を見てピタッと動きが停止する。
柚『は…ここを貫かれた…んですか?』
人間の急所が治りきらず大人の腕ほどの
大きさに抉れている。貫いていたとしたら
真後ろの背骨ごとやられている可能性が高い。
そうなれば体はもう一生動かないだろう。
動けない原因がそれだとしたら絶望的だ。
恐らくの筋肉の再構築は、
内臓は直せても骨は無理なのだろう。
そう思いそっと背を確認する。
柚『…明らかに……背骨を無理矢理外している。
がずらしたか…あるいは……。』
背の部分には同じような傷跡があり
それは 貫かれた という事実の証明なのだが、
綺麗に背骨を避けて不自然な場所に跡がある。
柚『……奇跡…偶然……。…いや。
明らかに相手が意図的にやったんでしょうね。』
鬼もこの娘には何かしらの情を向けるのか。
絵空事の様な事実にまた驚愕しつつも
できる限りの事をやり切った柚樹は、
先程から連れてこられたは良いが
自分が何をしたらいいか分からず
その場で固まっている実弥を呼びつける。