【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第11章 最重要機密事項
産『…僕もね、誰にも言えない
とても、辛いことがあるんだ。』
秘密に出来るかな?と首を傾げられる。
「……私は相談役で友人です。
何でも仰って下さい。」
死んでも口は割りません。そう言って微笑み
御館様の手をそっと握る。
産『僕は、使命を全うしなければならない。
それは自分にしか出来ない事でそれに迷いはない。』
だからこそ、その年になれば
決められた巫女の家系の者と結婚し
子を作り命を繋ぐのも役目なんだ。
「はい、存じております。」
がそう答えると、
優しく引き寄せられ
おでこをピタリとくっつけられた。
産『…本当に秘密だよ、?』
「…は、はい。/////」
余りの距離の近さに頬を染めると
御館様はの耳元に顔を寄せた。
産『本当は耳飾りでは無く、
僕の選んだ 簪 を君に送りたかったんだ……。』
その声はとても綺麗で
頭の中がぼーっとするほど優しく響く。
「…………っ。/////」
真っ赤になる他所に御館様は
思い出を語るかのように話し続ける。
産『僕は君に一目惚れをしたんだ。』
どうしても気になってお茶に誘ったんだ。
話してみるとそれはそれは楽しくてね。
頭も良ければ愛想も良い。
笑った顔なんて何とも可愛らしくて…。
コロコロと変わる表情を全て閉じ込めておけたら
良いのになんて思ったんだ。
そう言って笑う顔は御館様としての顔ではなく
産屋敷耀哉としての青年の笑顔だった。
「私には…勿体ないお言葉です。/////」
恥ずかしいやら嬉しいやらで頬を染めながら呟くと、
『その照れた顔も、何もかも全て。
僕はの事が いっとう好きだよ。』
と真っ直ぐな目をしてそう告げられる。