【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第28章 幸せな日常
◆◆◆◆◆
「………ねぇ、実弥。ごめんね。」
話の中盤から__ボロボロと泣き出して、話が終わった今、コレでもかと目を赤くするに実弥はクスクスと笑いだした。
実「……何がだよ。くくっ。おいおい泣きすぎだろォ。口にしねぇだけで皆それぞれ何かしら抱えてんだ。…鬼殺隊(ココ)じゃぁ特別な話しじゃねぇさ。」
の過去も幸せなものでは無かった。他の仲間の過去も、恐らくそんなものだろう。
ただ、ソレはお互いに分かっているからわざわざ口に出さないだけだと言う実弥の手に、は縋り付くように額を付けて小さな声で謝罪した。
「鬼を……恨めなくてごめんなさい。」
はずっと1人でソレを抱え込んでいた。
睡蓮も童磨も猗窩座も…あの鬼舞辻無惨ですら、は恨みきることが出来ない。
そんな事を謝るの背を優しく叩きながら実弥はあやす様に声をかけた。
実「それが、だろォ?
俺たちに出来ないことをやってくれてんだ。」
その残酷な程、優しすぎる所も全部何だとそんなもの皆初めから知っている。だからこそ、そんな優しすぎる心根も愛しいと思っているんだ。
実「…俺が鬼を嫌うのと同じだ。」
それに、その鬼を恨めない。というどうしようも無い心根は自分達の鬼が憎いと思う心根と理屈はきっと同じなんだ。と実弥の言葉を聞いたは真っ直ぐに実弥を見つめて呟いた。
「……違うよ…私は冷たいんだよ。」
それとコレとは違うんだ。というに実弥は楽しそうに笑った。実弥はこの先に言うの言葉が笑える程分かっているらしい。
「………けど、結論は変えないから。
絶対、皆の願い叶えるから。任せて。」
やっぱり、最後はこうなる。といつも変わらないに実弥は揶揄う様に声をかける。