【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第28章 幸せな日常
実「……なあ、お前弱いもんねェの?」
その問いに、は目をパチリと見開いた。
「……いや、あるけど。分かってないの?」
実「…あァ”!?分かんねぇから聞いてんだよ!」
「………実弥だよ、私の弱いもの。」
実「…………お、ぉお!?」
はそう当たり前に言い切ってから__トントン。とこぎみの良い音で小ネギを刻みながらなんの気無しに言葉を続ける。
「まあ、言っちゃえば弟子には弱いんだけど。
…………実弥には…特に弱いと思うんだけどなぁ。」
刻んだ葱を味噌汁に入れながらそう答えるは自分の弱点は弟子達だと思っているんだろう。
「実弥に何かされて本気で嫌がった事とか
……譲らないことって私、殆ど無いと思うんだけど…。うん、そうだね。ほんとにそうだよ。」
自分で言いながら何やら納得したらしいは驚いて目を見開く実弥など気にもせず淡々と核心へと話を続ける。
「………ていうか、空回りする程度には
好きすぎてまいってるんだけど……わかんない?
明らかに断トツで実弥に弱いよ、私は………。」
それだけいいきったは、おかずを皿に盛り付けながらふんわりと、幸せそうに微笑んだ。
「…会ってからずっと。私は実弥に弱いよ。」
ずっと、会ってからだ。自分は実弥にとにかくに弱い。実弥の事となるとどうも空回りして、何となく上手くいかなくて。その理由はきっと、実弥の事が好きだからなのだろう。