【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第28章 幸せな日常
実「あ”ー。…けど…ニコニコされるとなァ。
結局、アイツらも笑ってねェと…。
俺は……なんつーか…気持ち悪ィんですよ。」
この子は本当に優しいなぁ。と目じりを下げた柚樹はスっと立ち上がって実弥が写経をしていた机に近づいた。
柚「まあ、物は試しさ。
流れに乗るのも悪くないと思うよ。」
実「……その欠片を俺の机に
入れないでくださいよ。要りませんって。」
柚樹は、実弥が唸っている今なら、この”捨てられない破片”を押し付けられると踏んだのだがどうやら失敗に終わったようだ。
柚樹はそんな自分の失態を誤魔化すかのようにわざとらしくむくれて言い訳を呟いた。
柚「なんか似たようなのがいっぱいあるんだ。
義慈が楽しそうに集めるもんだから怒れなくて。
……僕も要らないんだけどねぇ。捨てれないし。
昔から何か変な小石とか集めるの好きなんだよ
毎度それをくれるんだけど…量が多いんだ……。」
大きな身体でせっせっと小さなガラクタを集める義慈に柚樹はどうしても怒れないらしい。
そんな、仲のいい2人は兄弟の様だと何となく情景まで想像出来てしまった実弥は観念したかのように笑いだした。
実「ぷっ。ははっ!なんか想像できますね。
じゃあ、貰います…、いや、1個にしてください!
いったい何個持ってきてるんすか…!?
義慈さんに甘いですよね、柚樹さん。」
貰います。と言った瞬間にしてやったり。と
__ボトボド何個も破片を取り出した柚樹に『さすがにそんなに要らねェよ!!』とひとつを残して破片を柚樹に突き返すと『おや、残念。』とソレを受け取った柚樹が実弥に言われた”義慈に甘い理由”を茶化すような声色で呟いた。