【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第28章 幸せな日常
柚「(ふふ、義慈…無理してカッコつけて…。
よっぽど取られるのが嫌だったんですねぇ。)」
柚樹はそんな姿をクスクスと笑いながら長年の相棒の今の状態を予想する。
確かに義慈は言い寄られる事が多いが、自分から動く所など見たことがない。来る者拒まず去るもの追わず。そんな彼は今回ちょっと頑張ったのだろう。
義「………いや、来んのかコレで…。
来なかったらどうする……無理矢理過ぎたか?」
そんな柚樹の予想は当たっていて、赤い顔を見られないように足早に自室へと帰った義慈は口元を手で隠したまま座り込んでため息をついていた。
義「けど、他のやつに誘わさない為には。
なあ、…見えるとこでやんねぇと………。」
どうしても今夜一緒に居たかった義慈は何とか牽制の為にあの場で誘ったらしいが、明らかにそういう誘いだ。と分かる自分の行動に何とか言い訳をつけて恥ずかしさを誤魔化している。
その場で揶揄う様に触れるのは全く抵抗はない義慈だが、真面目に誘うという行為には慣れていない様だ。
義「か…顔の熱が…冷めねぇなぁ…クソっ。」
頭をかきながら小さく呟いた顔は見事な紅葉色だった。