【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第9章 その少女、嫌われる恐怖を知る
柚『あらあら、珍しいねぇ。』
可愛らしいなぁ。と微笑む目線の先には
手を繋いでスヤスヤと眠るとしのぶ。
頬には涙の跡があり擦りすぎたのか赤くなっている。
カ『泣き疲れて、眠ってしまったんです。』
羽織がびしょ濡れです。とカナエは笑う。
義『がこんなに泣くなんて…。
いったい何があったんだ?』
涙の跡をそっと撫でながら義慈が問いかけると
カナエは先程の体質の事と
泣き出した理由を話した。
カ『ちゃんはいったい、
なんでこんなに自分を嫌うんですか?』
カナエは悲しそうに聴くと
柚樹はの過去を話し始めた。
カ『苦しかったんですね。』
柚『少しづつだけど、
の心は成長してるみたいだね。』
嫌われることの怖さを感じられるようになった。
義『やたらとしっかりしてるが、
まだまだ甘えたいんだよな。』
次は愛されている事を受け入れる様になれば良い。
カ『そうですね、こんなに可愛い寝顔されたら
何でもしてあげたくなりますねぇ。』
としのぶの寝顔はまだまだ幼く
繋ぐ手は小さい。
柚『はね
意味の無い手合わせを僕らとするのが
目標だって言うんだ。』
柚樹はを撫でながら呟く。
カ『それは……、とっても素敵ですねぇ。』
生死をかけた戦いをしないでいい世界。
それはとても遠く感じるけれど、
掴めないほど遠くはない。
義『本当は鬼殺 なんてやらせたくねぇんだ。』
こんな小さく愛しい手に、
殺すための剣なんて握らせたくない。
柚『体が許す限り、僕も頑張らないと。』
カ『ええ、そうですね。生き抜いて皆で
手合わせしましょう。』
義『そりゃ、楽しみだな。』
3人はそう言って笑い合いながら
小さなふたりと自分達の明るい未来を願った。