【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「……ふふっ、なら貰います。
少しなら、問題なく呑めますよ。」
そんな義慈らしい様子にクスクスと笑うの顔を柚樹はニヤニヤしながら覗き込む。
柚「ふふっ、…何言ってるんですか?
全然呑めますよね。」
義「…え、なんで柚樹が知ってんだよ。」
柚「いや、そもそもいつも好みの酒を
選んでくる時点で何で気が付かないんですか?」
義「あ、そうか……そういや…そうだ。」
「ふふっ、ちゃんと試飲はしてますよ。」
何時も趣味のよい酒を手土産に買ってくるの様子に”この子、お酒の味を知っている”と柚樹は感ずいていたようで意気揚揚と義慈から酒瓶を取り上げて酒をつぎに手渡した。
柚樹も、ひっそりと過去を聞く機会を狙っていたのだ。結局皆、の事ならば全てが知りたい。
そんな空気の中、1人の例外を実弥が見つけた。
実「おい、煉獄寝てんぞ…何しに来たんだァ?」
唐突に寝始めた杏寿郎を実弥がしゃがみこみため息をつきながらつつく。
そんな様子を見たは__ゴクッ。と酒を喉に流してから機嫌良さそうに微笑んだ。
「実弥…それ寝てないよ?…ね?杏寿郎。」
杏「…………よもや…バレたか。」
「詳しくは知らないもんね、聞いてくれる?」
杏「……いや、”ここ”で寝ている。」
「うん、分かった。じゃここに居てね。」
杏「あぁ、終わったら…起こしてくれ。」
実「(あぁ、成程…どんな顔すりゃいいか
分かんねぇのか…へぇ…そういうとこあんのか。)」
意外な仲間の一面に実弥が謎の関心をして、寝たフリを再開した杏寿郎の横に腰を下ろす。
カナエもそれに習って適当な位置に座り込み、の周りに皆が集まって何となく沈黙するとゆっくりと引くような声が部屋に響いた。