【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「ふふっ、私に1番似てるのは実弥だって
自分で言ってた癖に忘れちゃったの?」
確かに、きっと似た種類の人間なんだろうと思う。
自分という物に圧倒的に自信が無く、それを埋めるように我武者羅に進む。そんな所は、確かに似ている。
けれど、圧倒的に違うのは人に自分を伝える事が出来るか出来ないか。きっとソコだと思う。
「………自分を認めるって難しいし
求めるのって……ちょっと、辛い時もある。
色々考えることもあるけど私も同じだよ?」
そして、人の罪悪感や羞恥心を取り除くのが異様に上手い。この優しげな目で首を傾げられたらついうっかり全てどうでも良いか、繕うのも阿呆らしい。
そんな風に思わされてしまうんだ。
「この前の藤の家紋の家で、私悩みすぎて…」
実「…知ってらァ……。暴露しながら
屋敷中歩き回って…しかも捕まんねぇし…。
…………何が痴女だ、変な勘違いしやがって。」
ほんの少し軽くなった心に従って口元が自然に緩んだ。
”実弥に無理矢理手婬した私は痴女だ、引かれた”
なんてとんでもない勘違いを暴露をしながら屋敷中闊歩していたのはついこの前の出来事だ。
「え、え、ちょ!!嘘でしょ!?
知ってたの!?なんで!?え、どうして!?」
実「くくっ、うるせェよ。…隣が起きるぞ。
……まあけど…あんだけ俺の事考えてくれて…。
本当に嬉しかった…捕まえらんなかったけど。」
慌てだした姿に笑いが込み上げてくる。
捕まえられなかったのも全員に筒抜けになった事も勘弁して欲しいが、それ以上に自分の事しか頭に無い様子がとても可愛らしかった。