【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
実『…何が違うんだよ。また隠してんのか?』
「…。(ちゃんと、言った方が良いよなぁ。)」
は俺達仲間に危害が加わる事を必要以上に嫌がる。だから、今回のコレもそれだろう。
まだ未熟な俺達を巻き込まないように下手くそな誤魔化しを考えている。自分はそんなに頼りないだろうか。
との実力差など自分が一番分かっているがもう少し、頼ってくれても良いだろう。事実くらい教えてくれても良いだろうと心が沈む俺をあやす様にが眉を下げて語り出した。
「………私ね…お父さんとお母さんに
小さい頃……そういうことされてたの。」
実『………そういう事って…。』
__サー。と血の気が引いた。
何故か簡単に想像が出来てしまったのだ。
自分の家庭も褒められた物では無かった。母は優しかったが父は酒飲みの金食い。平気で暴力を振るうような輩で俺は幼い頃からそれを見ていた。
きっと、その暴力の矛先が性的なものになった結果そうなってしまったんだろう。
それがやたらと生々しく想像出来てしまった。
「私の昔話。実弥は聞いた事ないっけ。」
実「……聞いた事ねェ…。
鬼に…鬼の被害にあったからとしか聞いてねェ。」
初めて会った時に聞いたきりそんな話はしなかった。
鬼の被害 それだけ聞けば触れられたくないのは明確で、仲間内でも下手な慰め合いはしない。話をした所で救われるほど浅いものでは無いとお互いに痛いくらいに分かっているから自然と皆口にしない。
それは冷たい訳ではなく、それ以上に”傍に居る”事が1番お互いの為になると分かっているからなのだ。
その記憶に、俺は妙な勘違いで不意に触れた。