【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
実『けどほんとに………やっとだなァ…。」
ありがとう、なんて言いながらされるがまま拭かれているの頬を掴んでそう呟いた。
沢山、色々あった。何度も未遂はあったし好機も正直何度もあった。それでもやっと辿り着いたココに安心感にも似た幸福感が背を包む。
「わたし、すごい嬉しいっ!!」
実『(……やべぇ、全然収まんねェ…。
なんなんだよコレ…どうすりゃ収まんだよ。)』
満面の笑みを浮かべる様子に安心はしたが、情けないほどに未だ盛っている。
満足感、安心感とは恐らく別なのだろう。この幸せそうな顔が卑猥に歪む姿が脳に焼き付いてしまって、駄目だと我慢していた癖にまた欲しいと思う。
実「…早く怪我治してくれ。…足んねェ。」
「……………え”。」
実「…え…じゃねェよ。毎回毎回、俺がどれだけ
我慢してると思ってんだ。…何回言わせんだよ。」
自分の服も直さずにゴロンと横になり天井を見る。
真横にある愛らしい顔は今は見ない方が良さそうだ。
「………ねぇ…実弥……。」
__クイッと腕を引いてから絡みつくように寄り添われた。自分を呼ぶこの優しい声の先は予想が着く。
「…大好き。」
実『……そうかァ。』
いつも、この声で呼んだ後はとびきり甘い声で”大好き”だと、そう囁くように言ってくれる。
はいつも愛情を言葉で伝えてくれる。
もちろん言葉だけではないが、この脳に響く声で言われる”大好き”は随分特別なんだ。
それが俺は照れくさくて”そうかィ”なんて言って頭を撫でてそれをいなす。