【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
産「………なら君は何なんだろうね。
神でもない子でもない…けれど誰よりも強く、
誰よりも人に慕われる。…何なんだろうね。」
こんな絵空事すら何故か真実に聞こえる。
不思議で不可解ではあるが何でか彼女が口をつくとそうしなくてはいけない予言のように聞こえるからこれまた珍妙だ。
産「ふふっ。…を何かに例えるのは
……………神様でもなかなか難しそうだなぁ。」
”皆が望むのなら私は神様にでもなるよ。”
そう言った彼女は自分にとっては神よりも神聖な者なのかもしれないと、御館様は口に弧を描く。
産「(…そうだな、僕の女神様に何を贈ろうか。)」
自分の一世一代告白だ。
何かとっておきの物を贈りたい。
彼女のおかげでこの目はまだ見えていて、自分の目で選べるんだ。そんな事を御館様は考えていた。
きっとそれを受け取って嬉しそうに微笑んでくれる。その姿もこの目で映せるなんて何と幸福なことだろうか。
産『その前に2人の女神を直接合わせるのも…。
うん、それが良いかもしれない。』
幸せを運ぶ天使だ。と、そんな風に思っていた彼女は見た目も中身もこの短期間で随分と成長してまるで女神だ。
そんな浮かれた思考になりながらも、
”あまねは自分が説得するよりもに会わせた方が何となく上手くいく気がする。”
と、策士はどう2人の女神を転がそうかと自分の幸せの為に必死で頭をひねるのであった。