【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第27章 不安と過去とそれから未来
「…………耀哉…鬼って何なんだろうね。」
拳に力が入って少し色が変わっている。
何かしらの不安を今回の任務で抱えてきたのだろう。御館様は続きを紡ぐを優しく見守る。
「私も鬼とあんまり変わらないのかなぁ。」
この言葉の真意は色んな意味に取れる。
だからこそもっと掘り下げなければ適切な返答は出来ないが、一つだけ分かる。
産「こんなに優しい鬼なんていないさ。」
この子が鬼だとしたら、鬼がこんなにも優しかったら。不幸なことなどひとつも起こりはしない。
そう思いながら頭をそっと撫でてやれば
へにゃりと嬉しそうに微笑んでお礼を言う。
「………ねぇ、耀哉。」
産「…ん?……なんだい?」
首を傾げるこの顔は、ふんわりと優しげで
何故だか心が洗われる心地になる。
「私達は本当に”善”なのかな。」
産「いいや、鬼からしたら随分と”悪”だろうね。」
この疑問すらもきっと優しさからなのだろう。
己の信念のため、人間の幸せのため。
鬼を滅殺することを職務として生きている鬼殺隊は
鬼がらしたら随分と悪である。
それは道理として理解は出来ることだ。