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【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第26章 命懸けのかまかけごっこ






「……何で…今更…っ…。
向こうにいた時は平気だったじゃないっ!!」



あちらの世界では平気だったはずだ。

大人になってからそういう行為をしても
こんなに動揺などしていなかったはずなのに。

素直になったり、感情豊かになったから嫌な過去にまで反応するようになってしまったのだろうか。

そしたら、自分は精神的に弱くなった。
そういう風に捉えるしかなくなってしまう。

あの優しさや、この楽しい毎日がそんな要素になるなど自分の信念に背く。なにより絶対に嫌だ。

それでもコレは事実、弱くなったのではないだろうか。そんな思いがグルグルと頭を駆け巡る。



「…忘れてたのに…。何で…今更…。」


もしかしたら、他の…自分の大好きな皆に同じことをされてもこうなるのだろうか。
だとしたら、それはとんでもなく悲しい。




「………童磨のバカ…。」


きっかけは彼だが彼のせいではないし、予想外に乱暴な行為なんてひとつもされなかったのに。なぜか無性に怖くて、どうしようもなかった。



「早く……皆に会いたいよぉ…っ。」



まるで皆を裏切ったような罪悪感とこれでも童磨が嫌えない自分への嫌悪感。
それに加えてしっかり反応した汚い身体。

どこをとっても後ろ向きになる要素しか見当たらず絞り出すように涙を流しながらも、結局早く会いたいと、あの暖かい場所に行きたいと願ってしまう。

何があろうと彼女の帰る場所は
あの暖かい仲間達。

どんなに辛く怯えても彼等に合えば大丈夫。

いつもは理解しているはずなのに、不安な彼女は気が付かない。皆で笑い合うことが何よりも彼女を強くする。全てを取り払って前へ進める。

彼女がまた笑うまで、きっとあともう少し。



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