• テキストサイズ

【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】

第26章 命懸けのかまかけごっこ









「童磨君は信者に食べられてたの?」


童(魂)「それで、救われるんだって。
女の人も男の人も、皆そういうんだ。」






見たところ まだ幼いこの子供に
そんな事を言ってたかっていたのか。
は戸惑いつつも恐ろしく思った。

人というのは本当に 欲 が強くて
なんと傲慢な事か…ソレを救いとするよりも
己で何かできたのでは無いだろうか。

そう思いながら拳をギュッと握るが
小さな童磨 はソレには気が付かないのか
続けて淡々と言葉を紡ぐ。







童(魂) 「だから、今は逆に食べて救ってる。
それだけだから、アレは何にも悪くない。
永遠に僕と交わっていられるんだから
無い極楽を目指すより皆至極幸せだよ。」






童磨は感情が無いんじゃなくて
感情を捨てたのかもしれない。

はそんな風に思った。

自分も 自分を捨てていた時期もあったし
何も感じない時もあった。

だからこそ、何となく同じなのかと
そんな風に感じて 自分の過去がブワッと
押し寄せるように 頭の中を駆け巡った。





「…私もいっぱい食べられたけど
私は”あの人”を救えなかったな……。」





ポツリと下を向いてそう呟いたは
ゆっくりと目線を上げて 虹色の瞳を見る。

動揺など欠片も見せない作り物の様なその目が
何故かとても愛おしく見える。





/ 1763ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp