【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第26章 命懸けのかまかけごっこ
「(ほんとは嫌わないといけないんだよね。)」
大切な仲間や人間を絶望に送り続ける鬼の親玉。
それは本当は恨み怒りに震える存在なのに
結局恐怖は感じつつも嫌えなかった。
自分が実際に刃を向けられていないから。
それが理由な気がして、は
自分が冷たい人間だと痛感してしまったのだ。
直ぐに表情を建て直し童磨を探し出した
だが心は沈んでいるのだろう
拳は ぎゅっ。と握られている。
”鬼を滅する” その誓いは変わることは無いが
自分には皆と同じように”鬼を恨めない” 。
今回、目的の為とはいえ鬼殺隊に不誠実な
行動を自ら提案したは余計に
恨めない自分が仲間を裏切っている そんな風に
思ったのだろう。妙な孤独感に襲われる。
それが、彼女の否定しない優しさと柔軟さ。
ソレには自分では気がつけないのだろう。
前からほんの少しだけあったこの苦痛を
無理矢理しまい込むは
いつかコレを誰かに伝える事は出来るのだろうか。
きっと伝えれば、周りはソレを笑って
”それがだから良いんだ。”
なんて言って不安を取り除いてくれるだろう。
そんな優しい事実を知らないは
苦痛と戦いながらまた淡々と前へ進む。
今はそれしかない。と自分を叱咤する
そんな後ろ姿は、ほんの少し寂しそうだった。