第26章 命懸けのかまかけごっこ

無惨「(猗窩座も嘘は着いていないのか…。)」




結局、猗窩座に告げられたのは 真実なようで
そうなると いよいよ本当に分からなくなる。


弱いものを嫌う この猗窩座までも認めた
この物体は一体何なのか…。理解が出来ない。

そこを考える必要があるのかと問われると
利己的に考えたら無いのかもしれないが

目の前の悩みの種は 躊躇なく跪き
またこちらに 逸らせない目を向けて
こともあろうが微笑みだした為
無惨はそれを見つめるしか手立てが無くなった。






「…恐れ多くも…私は鬼を滅する職務に
着いておりますが、鬼にも興味がございます。
どちらがどうという概念は私にはございません。」





随分と理解し難い、理屈の通らない話だが

どうにも嘘にも思えない。そして猗窩座の
言っていた言葉ともしっかりと合致するコレに
無惨は訝しげに眉を寄せたが

はそれを気にもかけない様子で
微笑みを称えたまま、揺れる声で話し出す。