【鬼滅】硝子玉 。柱には師範が居たらしい。【逆ハー救済夢】
第25章 強化合宿はじめます
杏「……その目は気に食わんな…。」
今目の前にいるのは自分なのに
何か を思い出しているこの目は気に食わない。
相変わらず寝そべったままのに
覆いかぶさって しっかり俺を見ろと
半ば無理やり意識を引こうとするが
相変わらず目をパチクリとするだけで
心ここに在らず 。 そんな様子だった。
あまりにもそれに腹がたったから
少し、解らせてやろう。 そんな事を思った。
杏「……まあ、自然となったのなら仕方ない。
目の前に好いた女が居て、俺は男だ。
喰うためなら何でもするのも道理なのかもな。」
「(半端なくカッコイイ…けど、また同じだ。)」
色気たっぷりに私を押し倒す杏寿郎は
とっても素敵だけれど
それよりもその言葉が衝撃的すぎて
私は更にあんぐりと口を開けた。
____わらわは鬼ぞ…お前を喰らうためなら
何でもするのが道理だとは思わぬか?
先程の言葉に続いて
あの時の睡蓮と殆ど同じ台詞を吐く杏寿郎。
内容と行動と本意は勿論違うのは分かっているが
あまりにも似ている言葉と
いつもと違うギラギラとした雄っぽい杏寿郎が
何とも不思議に思えて、ドキドキ以前に
もしかして乗っ取られてる?何て不安になった。
「…杏寿郎は鬼専門のイタコの才能でもあるの?」
杏「………な、何を言っているんだ?
!雰囲気という物を知っているか!?」
男性の杏寿郎がそんなわけは無いし
そもそもそういう霊的な何かは…。
いや、これに関しては信じるしか無いのだ。
現状目の前で鬼から魂を取り出して会話する
そんな事が出来るようになった自分は
そういう精神世界を否定することは出来ない。
素敵な顔をした杏寿郎には本当に申し訳ないが
今はあいにくそれどころでは無い。
一つだけ、とんでもない絵空事が
目の前彼のお陰で思いついてしまったんだから。