第1章 交わりと時雨【キラ *】
「今日は………自分で入れてみせて」
「っ…………!?」
恥ずかしさで目の前がチカチカと点滅した。
すがるように見つめても、彼は微笑むだけで。
一糸纏わぬ姿の自分と ズボンの前を寛げただけのキラ。
(でも……私もキラが…………、)
ベルトをゆるめ、ゆっくりとズボンを下げる。
下着もとり払うと、びくりと震えた。
象徴を支え、少しずつ腰を落としていく。
「んっ、あぁあ…………、」
初めての行為を恐れた彼女が、時間をかけすぎたゆえか。
焦れたキラが腰を押さえ、ぐっと一息に埋め込んだ。
「っ………ああああぁっ」
反動で腰から力が抜け、自重で深々と突き刺さる。
ずぶずぶと内側を侵すものは、獰猛なほどに漲っていた。
「ぁ………ぁっ、あっあっあっあっ………。」
最奥をノックされるたび、意識が白みそうになる。
かぷ、と耳を食まれ、艶音が零れおちた。
「あぁ………ん」
「愛してる」
彼女の唇が重なる。
約束を交したあの日のキスと同じ味がした。