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君染デイズ【恋プロSS集◆裏】

第1章 交わりと時雨【キラ *】


「き………キラッ! もぅ………駄目ぇ!」

正面を、後ろ背を。男の手が舌が這い回る。


「まだ足りない………もっと、キミを頂戴」

ちゅ、ちゅる、と唇がたどっていく。

さらさらと髪が肌をかすめる感触にとまどう間もなく

捏ねて、吸い上げ、舐めて。


「ぁ………あっ、ひ、んんんっ」

いちいち過敏に反応する彼女が愛しくてたまらなかった。


「ねぇ………キミからオレに触れてよ」

その手を取り、そっと自分の象徴をにぎらせる。


「わかる?

キミが欲しくてたまらないって………オレももうこんなになってるんだ。

オレの顔またいで、ゆっくり手を上下に動かして」

耳をかすめる声。


(キラにも、気持ちよくなって欲しい………。)

そっと動かすと、吐息が零れおちた。


「はぁ………律花」

その声は艶めいていて、女の彼女でも煽られる。


「ああぁっ」

戯れに花芽をすり上げ、驚いて手が止まった。


「手が止まってるよ」


「き、キラ………私、」


「逝きたい? 駄目だよ、一緒じゃなきゃ」

海色の瞳が嗜虐心を映す。


(意地悪………でも離れられない)

唇をかみしめ、艶音を抑えようとする姿がいじらしかった。


(こらえようとしてるのが、余計オレを昂らせるだけだって知らないの)

本心を喉の奥で殺し、内側を探る。

唇で吸い上げ、軽く歯を立てて。


「ああああっ」


「くっ………!」


同時に果てたふたり。

弛緩した身体を引き寄せ、耳をかすめた。



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