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君だけ欲しい【気象系BL小説】

第3章 甘くて苦い




智「はぁぁ、きもちぃ…」
翔「智くん、お願いだからあんま変な声出さないで!!」
智「ふぇ?今おいら変な声だった?」
翔「もう!喋んないで!!静かに!」
智「え〜」


何故か「よし!!」って気合を入れた翔くんが俺の背中に回って頭を洗ってくれる。翔くんの大きな手が俺の頭優しく包み込んでゴシゴシしてくれて…。ふわふわして蕩けるみたいに気持ちいい。

翔「はいっ!洗ったよ!自分で流して!」
智「えぇ〜まだ洗い終わってないよ。おいらの身体洗ってってお願いしたじゃん!」
翔「かっ身体?!」

もうリラックスしちゃって自分で洗うの面倒くさいんだもん…。翔くんなら許してくれるって分かってるから俺は何時も翔くんに甘えてしまう。ふふ、だけどおいらのわがままを許しちゃう翔くんも悪いんだからね?

智「いいじゃん…。おいらもう身体動かないよー」
翔「分かった分かった。洗えばいいんデショ。」

そう言うと翔くんはゴシゴシタオルを手に取って泡だて始めた。

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