第3章 甘くて苦い
「櫻井さんまた珍しい雑誌読んでますね〜」
翔「そうかな?」
「そうですよ!何時も新聞ばっかりなのに笑」
楽屋に並べてあった雑誌や新聞の中からインテリアの雑誌を手に取って眺めているとメイクさんが話しかけてきた。
智くんと同居してもうすぐ一週間。相変わらず荷物の少ない彼は必要最低限の服と生活用品だけバックに詰めて持ってきて。今は引っ越し業者を探してるところだ。
智くんと暮らすならダイニングテーブルも一回り大きくしたいし、ソファももっといいやつに…それに智くんの部屋も作りたいから、画材とか入れられる棚とか本棚とか?折角だからカーテンも新調したいよなぁ。あの人どんな雰囲気のが好きなんだろ?
色々悩んでいたら先にメイクが終わった相葉くんが近づいてきた。嵐として一緒の仕事は無くなってしまったけど、同じ時間に仕事が入った時は楽屋を一緒にしてもらっている。
雅「なになに〜?翔ちゃん引っ越すの??」
翔「馬鹿っ!ちげぇよ!!」
雅「え〜??でも珍しくない?翔ちゃんがこんなに雑誌に折り目付けてチェックするの。家具なんてきょーみ無かったじゃん!」
和「まあまあ!相葉さん!翔さんだって家具を買い換える事くらいしますよ」
雅「えぇ〜そうかなぁ〜」
メイクさんや他のスタッフも居るからかニノが上手くフォローしてくれた。ニノナイス…。嵐の中でも結婚してない俺はちょっとした噂も直ぐに記事にされてしまうのだ。俺はニノに目配せしてフォローありがとって伝えた。