第1章 隣にいてよ
インターホンを押すと何時もは数秒で開くドアが今日はなかなか開かない。まさか倒れてたり…と不安がよぎった頃ガチャ…と小さくドアが開いた。
智「翔くん…!」
翔「ごめん…、休みなのに呼び出して…」
薄く開いたドアから見える姿は明らかに熱を出していて壁に手をつき立ってるのもやっとだという状態だった。
仕事をしてる時は少しくらい熱が出てたって薬を飲んで乗り切っていた翔くん。だけど心なしか気持ちも落ち込んでるように見えて…。完全に風邪にやられちゃったって感じだ。
智「いいよ。今はそんな事気にしないで。ベッドまで行こう?」
翔「ん……」
肩を貸すと翔くんは大人しく身体を預けて来て。その身体はめちゃくちゃ熱かった。