第82章 問題児クラス~リリス・カーペット~
なら
お次は危険な香り…
黒と白の蛇の踊り子
《ベト》
黒蛇は愛を知り
快楽を知る悪い男
けど、まだ恋を知らないわ
経験不足ね♡
《ギメル》
白蛇は
宝石のように美しい
彼以上の輝きは他にない
そう美しい
だから、彼が汚れるくらい
求める相手は
私じゃない
ということよ
よし
それでは
こちらはいかが?
危険から護ってくれる
あなたの3騎士
《ダレス》優しさと
《へー》情熱と
《ヴァウ》博識
優しい武士 心で通じあえるわ でも引きとめる強さがないわ
情熱の騎士 常に私を誉めてくれる けど叱ってはくれないわ
賢き博士 いつも正解を教えてくれる だから冒険できないの
私は護られるだけじゃあ 足りない…
あら
あそこにおわすは
《ザイン》
我儘王子
彼の愛
欲求を満たせるのは 私だけだけだわ
注ぐ愛
彼の笑顔が見られるなら
本当に?満足なの?
一方通行じゃ味気ないわ
迷うことこそ 愛のスパイスなのに
《ケト》
そう 彼は強欲な男
地位も名誉も 欲しいものは何でも
必ず手に入れる大富豪
何て強引で男を感じる愛かしら
だからこそ私は手に入ってはだめなの
強欲すぎて 手に入ったそのときから
愛は薄れてしまうから
ここで、ピアノの音は少し小さめになり、
ヴァイオリンの音を強調する。
リリスの感情を主張出きるように。
彼女が、感情を爆発させ、次につなげられるように、
クライマックスへと
あれもダメ これもダメ
もういいじゃない
誰かと育む愛なんて
《テト》
私自身を愛していれば
イイエ だめよ
まだ
このままじゃ
だめなの
きっといる
私は愛を手に入れる
プルソン、プルソン、もうすぐよ。
舞台の際骨頂は、ここよ。
すぐ、そこ。
来て、ここへ。
あなたを、待ってる。