第12章 *X染色体 時透無一郎
「抱いてくれないの?」
上目遣いで涙を溜める無一郎に
は吐血する。
すぐに無一郎へと手を伸ばし
肌襦袢を脱がした。
「(ちょろいな)」
『無一郎君っ!私、もうっだめ』
ビンビンに主張する肉棒。
下を捲って見せると、腹につきそうな程そそり勃っていた。
「…なら、一回吐き出せば?見ててあげるから」
無一郎に言われた通り、手を動かした。
陰茎を激しく扱く。
『痛いっ…』
「はぁ…は馬鹿なの?濡らしてもいないのに、そんなに強く扱いたら痛いに決まってるじゃん」
こっちおいでと言われ、無一郎に近寄れば
無一郎はの股間に高さをあわせソレを口に含んだ。
『 っ?!!!ぁ…ご、ごめんっ…』
突然の出来事に頭が混乱する。
でも無一郎にフェラされてるのはすぐに気がついて、視覚的な刺激からは数秒も経たずにとぴゅっと射精をした。
「っ…ごほっ…早漏…」
口端から垂れる精液を手の甲で拭う無一郎。
悪態をつくも、ごくりと全てを飲み干した。
「一回イったんだから…もう我慢できるでしょ?」
仰向けになりM字開脚をする無一郎にはこくりと頷くと覆い被さった。
いつも無一郎がしてくれる事を思い出しながらゆっくりと挿入した。
無一郎の中は充分潤っていて
すんなりと奥まで入った。
『痛くない?無一郎君…』
「はぁっ…痛くないから大丈夫…それより、いつまで君づけしてるわけ?前みたいに呼んでよ」
『…無一郎ちゃん?』
首を傾げ考えを巡らせる。
なんだ、やはりちゃんづけで呼ばれたいのかと考えに辿り着いたは嬉しそうに名前を呼ぶも間髪入れずに違うからと否定される。
『…無一郎っ…』
記憶を失う前の呼称は呼び捨てで
失ってから君づけをするようになった。
それは記憶を悪戯に思いださせないようにとなりに考えて決めたことだった。
もちろん今の無一郎は記憶が戻ったのでそんなことは関係ないのだが、ずっと君づけとして呼んでいたためかそれが今のにはしっくりきていた。
だから、記憶が戻ったあとも君づけは続けていたのだ。