第11章 *抗えない(運命)2時透無一郎
雰囲気に酔う彼女を床に寝かせ組敷く。
頬を赤く染め潤む瞳に劣情を掻き立てられる。
『私っ…鬼ですよっ…』
「その台詞、何度言うわけ?」
困惑する彼女に優しく口づけをし
た。
彼女は傷つけたくないからと深い口づけを拒否する。
その代わりに至るところに甘いキスの雨を落とした。
『無一郎さんっ…』
「…どうしたの?そんな顔して誘ってるの?」
涙目になりながら、吐息を洩らす彼女はとても扇情的で。
自身が一回り大きくなった気がした。
鬼を相手にどうかしている。
けれども、彼女を好きだということは確かなので今のはとても魅力的に見えた。
「…僕、女の子抱くの初めてだけど
…こんな気持ちになったのは初めてだよ」
甘い匂いに誘われるようにの体に紅い華を至るところに咲かせた。
その度にピクリと反応するものだから僕は嬉しくなって独占欲の証を更に増やす。
『無一郎っさん…』
物欲しそうにする彼女はとても刺激が強すぎて、今にも襲いかかりたい衝動に呑み込まれそうになるもなんとかギリギリの所で堪え忍ぶ。
口吸いをしたい気持ちを抑え
彼女の身に纏ってる衣類を脱がした。
鬼になったとしても、体は人間の時のままで…見慣れない真っ白な肢体を食い入るように見つめれば
は恥ずかしそうに、手で恥部を隠して身動ぐ。
「…隠さないで、もっと見ていたいんだ」
男が遊廓にハマるのもわかる気がした。
よく煉獄さんや宇髄さんからは白粉の匂いが鼻を掠めていた。
でもそれは欲を吐き出す場所であって、好いてる人と行為を及ぶとではまた違った意味があるのだろう。
既に白い身体は点々と紅い華が咲き乱れていて、それも僕の情欲を掻きたたせる1つとなっていた。