第8章 *誘い(いざない)と後悔 時透無一郎
「…ま、今確認すればわかることだけど。」
お互い見つめあったまま数秒の時が過ぎ、痺れをきらした無一郎は
私の服を左右に引き裂き、包み隠すものがなくなった陰口に指を埋め込み抜差しを始めた。
「凄いぬるぬるしてるね…でも、穴小さいんじゃない?相手は粗チンだったの?」
『っあっ…』
抜差しする指は、やがて掻き出すように動く。
でも、出てきたのは透明な液体で
無一郎はその事に気づくと口角を上げた。
「なんだ、ちゃんと外に出したんだね」
『っ…無一郎…ごめんなさいっ…』
「何を謝ってるの??が浮気したこと??」
にこりと笑う無一郎に恐怖を感じる。
何を今思ってるの?
なんで笑うの?
自分が悪いのは百も承知。
でも、疑問は浮かぶけれど口にすることは出来なかった。
「こんだけ濡れてるなら…挿れても問題ないよね?」
ズチュリと無一郎の肉棒が入ってくる。
奥まで到達すると無一郎は色っぽい吐息を吐き出した。
「…はぁっ…相変わらず気持ちいいねのここは」
陰心を親指で優しく押し、愛液を使ってスライドしながら器用に腰を振る。
久しぶりの無一郎のモノを中で感じる。
強く突きはじめる熱い塊に理性なんてモノはすぐになくなり
喘ぎ声がつぎつぎと口から出ていく。
「…っえろい…一回出すからね」
腰を抱え、無一郎は射精体勢に入ると動きをとめ濃厚な精液を膣いっぱいに満たした。
抜くことはせずに子宮口に擦りつけるように腰を動かす。
硬さはそのままで一度出したというのに、更に大きくなった気がした。
『アッアッ…んあっ』
再び始まる律動。
親指はクリトリスを弄ったままで、腰を動かした。
気持ちいいけど、達することができない。
無一郎は私の気持ちいいところを知っている。それなのに、先程から掠りはするけれど、別の箇所を突いていた。
見上げる私に気づいてクスリと笑うと口づけの嵐が降り注いだ。
顔の至るところに、甘い口づけをされ最後に唇へと吸い付いた。
「…気づいた?イけなくて、辛いでしょ?」
妖艶な笑みを浮かべる無一郎に心がきゅんと疼く。
「っ…はあっ…そんな簡単にイかせるわけないでしょ?イきたいんなら自分で動かせば?」
『っんぁ…』