第34章 *スカビオサの花言葉時透無一郎
『…はぁ…はぁ…もう、許して…』
「許す?何を?僕は始めっから怒っていないよ?」
覆い被さる霞柱様は、腰をゆるゆると動かしいつまでたっても萎えないその自身で私を苦しめた。
お互いの体液が混ざりあい、
布団の上に大きなシミを作るも、中で何度果てても終わりが見えないでいた。
意識を失いそうになる度に、新たな刺激を与えては、意識を浮上させてと何度も繰り返し続ける行為に、拷問のような苦痛を味わい感じていた。
「…そうだ、これを試してみようよ」
『……っ?』
霞柱は自身の衣嚢に手を入れ、小さな液体の入った小瓶を私に見せた。
液体の色は薄い桃色で、ゆらゆら揺らす霞柱様の手の動きに合せ左右にたぷんたぷんと揺れていた。
小瓶の蓋を開ければ、私の目の前に持っていき飲んでと首を傾げる。
『っ…い、嫌です…』
「…飲んで?それとも飲ませてほしいの?」
『…どっちも嫌です…』
「我が儘だな…」
霞柱様はため息を1つした。
するとおもむろに、それを口に含み先程の動きとは真逆の俊敏な動きで私へと口吸いをした。
『っんぅ……ぁっ…』
「……はぁ…いい子」
液体が喉の奥へと流し込まれる。
飲まないようにしようとしても、飲むまで口を重ね合わせられれば
否が応でも最後には液体が流し込まれる。
『っげほっ…な、なんですか…』
「大丈夫…すぐに良くなるし、嫌なことは忘れられるから」