第27章 孤独を選んだ君へ 時透無一郎
「何度言ったらわかるの?
が好きなのは僕だよね?
」
バシッと肌を思いっきり打つ音と
その反動で体が家具にぶつかりガタガタと騒音が鳴り響く。
ごめんなさいごめんなさいと
謝り続ける女を男は冷めた眼差しで見下ろし、
倒れる女ににこりと心にもない笑顔で近づいた。
「ごめんなさいは聞き飽きたって言ってるでしょ?
僕の彼女なんだから…兄さんばかり見ないでよ」
『み、見てないっ…』
涙を流し許しを乞う女を男は嫉妬に狂った眼差しをちらつかせ、
乱雑に唇を奪い取る。
唾液で濡れた唇を離し
好きなのは誰?と問う。
幾度となく繰り返される問答に、
女は終わりが見えないとまた一筋涙が頬を伝う。
痛みしかない情交。濡れてない箇所を攻め続ける男は噛みつくように、女の白い肌にくっきりと跡をつける。
まるで自分のものだと誇示するかのように。
「っ…はぁっはぁっ…」
『んんっ…ぁ…ぁんっ…ゃっ』
熱く血管の浮き出る肉棒で、容赦なく攻め立てる無一郎。
涙に濡れた瞳を閉ざし嫌がるにこちらを見ろと言わんばかりに突く速度をあげていく。
「駄目だよ?君はもう僕のなんだから…兄さんとはもう関係終わってるでしょ?」
『っんぁっん…む、無一郎っ…痛っ…あっ』
痛がるを気にもとめず
自分本意に腰を動かしては、奥深くを貫いて押さえつけてるの中で射精する。
中で出してもすぐさま硬さを取り戻した無一郎の濡棒はの濡壁を強く擦って抉るように貫いていく。
『(どうしてこうなったのだろう…)
』
幼馴染そんな間柄だったはずだ。
中学生の始めの頃に有一郎に
告白されそれがきっかけで付き合ったのも束の間
たった数か月で突然有一郎に振られ
そして、すぐに無一郎に告白され心の傷を埋めるように付き合ったのだった。
有一郎に何が原因で別れを告げられたのか知らない。
話してもくれなかった。
無一郎に内緒で彼に近づいた事が運悪く彼に知られ、束縛が一気に強くなっていった。