第18章 *偽愛純愛歪愛時透無一郎、竈門炭治郎
『どうぞ…』
昨夜は無一郎に何度も求められ体のあちこちが痛い。
独占欲の証も身体中につけられ
キスマークを目にする度に昨夜の情事を思いだし身体を熱くさせた。
そのまま意識を失ったは
目が覚めたら自宅にいたので驚いた。すぐに無一郎が運んでくれたのかと思ったら今度は顔が熱くなった気がした。
そんな中、今日も非番なは蝶屋敷にて傷ついた隊士達の面倒を看ていた。
扉越しに次の患者を呼べば、大きな声で返事をし扉が開いた。
『炭治郎君…』
「さん、すみません!今日も怪我をしてしまって…」
眉根を下げ入ってきたのは炭治郎だった。
昨日に続いて今日も深傷を負い
に診てもらうべく蝶屋敷へと足を運んだのだ。
はにこりと笑顔を繕って傷の状態を診た後、薬を準備するべく立ち上がった。
「さん!」
『はい?』
「……あ、いやなんでもないです」
鼻を2、3回ひくひくと動かし
鼻を擦る動作をした後、渡された薬を受けとり素直に帰っていた。
今回は接吻を求められる事がなく
は安堵から一息ついたのだった。
そして、炭治郎は毎日のように新しい傷を作っては蝶屋敷へと赴き、に手当てをして貰っては特に何かをするわけもなく帰っていくそんな日が2週間続いた。
『(炭治郎君は任務で怪我を負って、傷を治したくて蝶屋敷に来てるだけ……変に警戒してたのが馬鹿みたいだわ)