第2章 ***
そこに貼られていたのは数十枚の写真。
教頭が何人もの愛人と密会している現場を押さえたものだった。
中にはキスをしていたり、女性の体をまさぐっていたりと際どい写真まである。
(…まさかこの写真……)
撮ったのは恐らく彼──鏑木先生だろう。
私が教頭に言い寄られているのを知っていたのは彼だけだ。
そしてこれが彼の"本気"…
当然その後、教頭はすぐに懲戒解雇となった。
新しく転任してきた教頭は誠実で、きっとこの学校の膿を出してくれる…そんな期待をさせてくれるような人だ。
私に言い寄ってくる人間はいなくなったし、今はとても快適な生活を送れている。
そう…"彼"のおかげで。
「ふふ…くすぐったい……」
「…んっ…、ご主人様……」
爪先、足の甲、踵にキスをされた後、今度は丹念に舌を這わされる。
私の足元に跪く彼は、幸せそうな顔で足の指をしゃぶっていた。
「ねぇ…足はもういいから……今度はこっち」
「っ…」
M字に脚を開き、誘うように秘部を指でなぞる。
ゴクリと喉を鳴らす彼。
そのがっしりと太い首には真っ赤な首輪が着けられていて…
「あなただけのご主人様になってあげたんだから…ちゃんと悦くしてくれるのよね?」
「も、もちろんです…!」
結局私はあの後すぐにお店を辞めた。
店長には「辞めないでくれ」と最後まで泣き付かれてしまったけれど…
「んっ…、イイわ……もっと…」
「ふっ、ん…む……」
ぐっとリードを引けば、彼が激しく舌を動かしてくる。
私の従順な犬…
そんな彼だけを愛でるのも悪くないかもしれない。
「イイ子にはご褒美をあげなくちゃね…」
「…あっ…、ご主人様…ッ…」
さっき散々舐められ、唾液でベトベトになっている両足で彼のモノを扱く。
彼は瞳に涙を浮かべながら、嬉しそうな顔で射精するのだった…
了