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【第五人格】ある日の荘園【I dentity V】

第4章 Afternoon Tea 【イソップ・カール】


そういってクライシスがキッチンへ戻ったのを確認すると。
マーサはニヤつきながら。エマは満足そうにしながら、ウィラは暖かい目をしながらイソップの側へと集まる。

「大成功なの!」
「あ、あからさまだったじゃないですか…!」
「本当にな!ラスクは報酬としてもらっておく!」
「私たちはこれで退散するわ。また今日のこと聞かせてね。」
「う…はい。」
「お待たせ致しました!どうぞ!」
「ありがとう、クライシス。カールさんもどうもありがとう」
「大切に食べるなの、クライシス!」
「はい!」

そういって、イソップの平常心をぐちゃぐちゃに乱す嵐は去った。
クライシスは申し訳なさそうに座る、イソップの側へ立ち止まった。

「あの、申し訳ございません…」
「いえ…その、謝らないでください…」
「はい…今からもう一度別のものをお作り致します!」
「あの、それなら…」

ーー…
ーーー…
ーーーー…

「ふふ、まさかカール様と一緒にお菓子が作れるなんて夢にも思いませんでした。」
「僕も…です、意外と難しいんですね…」
「い、いや…初めてお作りになる方としては十分お上手です…手先が器用でいらっしゃるのですね。」
「まあ…職業上…器用な方ではあります。」
「流石です!」
「……ど、どうも…」
「あ!焼けましたよ!カヌレ!」
「良い香りですね…」
「はい、とても!」
「…クライシスさん…その」
「はい?」
「……好きです。」
「カヌレ、美味しいですもんね!」
「……い、え。その。あなたが。」
「…へ……」

その言葉を聞くとクライシスは顔を赤らめ、ありがとうございます。と発した。そして…私でよければ、と続けた。

その言葉はどの菓子よりも甘く、幸せな気持ちになれるのだろう。
本日限りのアフターヌーンティーは こうして幕を閉じました。
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