第9章 歪んだ愛情
「じゃ、そろそろ行くね。」
ローターのスイッチが押され、複数の箇所に同時に刺激が与えられる。
「やあぁぁっっ…」
両胸の先端、クリトリス…、ブルブルと強力な振動が与えられ、快楽で意識が吹っ飛びそうだ。
「あっっ、ダメぇっ、イく!!イッちゃうぅぅぅっっ!!」
あと少しで達する…!そこでまたスイッチが切られる。
「っは…っ…」
「ダメだってば。まだまだイかせないよ。」
先輩は私の唇に手を当てて、そっと囁く。
「『待て』。」
「っ、私は…っ、犬じゃないです…っ」
「犬…?あぁ!そういう設定もいいね。雌犬ちゃん?」
顎を上向きに持ち上げられ、無理やり目線が合わされる。
「犬はご主人様に従順じゃなくちゃね。僕がまた来るまで、ずっと僕のこと考えてるんだよ?」
じゃ、と言って先輩は部屋から出ていく。
それと同時に再びローターのスイッチが入れられ、大きな快感に悶える。
イきそうになると振動が収まり、それからまたスイッチが入る。
何度も何度も寸止めされ、私が座っている椅子は愛液でびちょびちょだ。
「も…っ、だめぇ…っ」
自分の指でイこうにも、拘束されてどうにも出来ない。
イけない事がこんなに苦しいだなんて……。
──それから、どのくらいの時間が経っただろうか。
数十分くらいの時間だったのかもしれない。でも、私にとっては何時間もあるように感じた。
数え切れないほどイくのを止められ、私の頭は朦朧としている。何も考えられない。
ガチャリと音を立てて、先輩が中へ入ってきた。
「お待たせ……って、わぁ。すごいね。画面で見たよりもすごいエロい…。」
画面…?どういうことだろう。
「実は上の部屋でずっと莉亜の事を見ていたんだ。ほら、あそこにカメラが置いてあるだろう?」
先輩の指差す方を見ると、そこには確かにカメラが設置されていた。