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〜宵の中、蜜に酔う〜 《短編集》R18

第9章 歪んだ愛情




「じゃ、そろそろ行くね。」


ローターのスイッチが押され、複数の箇所に同時に刺激が与えられる。


「やあぁぁっっ…」


両胸の先端、クリトリス…、ブルブルと強力な振動が与えられ、快楽で意識が吹っ飛びそうだ。


「あっっ、ダメぇっ、イく!!イッちゃうぅぅぅっっ!!」


あと少しで達する…!そこでまたスイッチが切られる。


「っは…っ…」

「ダメだってば。まだまだイかせないよ。」


先輩は私の唇に手を当てて、そっと囁く。


「『待て』。」


「っ、私は…っ、犬じゃないです…っ」


「犬…?あぁ!そういう設定もいいね。雌犬ちゃん?」


顎を上向きに持ち上げられ、無理やり目線が合わされる。


「犬はご主人様に従順じゃなくちゃね。僕がまた来るまで、ずっと僕のこと考えてるんだよ?」


じゃ、と言って先輩は部屋から出ていく。

それと同時に再びローターのスイッチが入れられ、大きな快感に悶える。


イきそうになると振動が収まり、それからまたスイッチが入る。

何度も何度も寸止めされ、私が座っている椅子は愛液でびちょびちょだ。


「も…っ、だめぇ…っ」


自分の指でイこうにも、拘束されてどうにも出来ない。

イけない事がこんなに苦しいだなんて……。




──それから、どのくらいの時間が経っただろうか。

数十分くらいの時間だったのかもしれない。でも、私にとっては何時間もあるように感じた。

数え切れないほどイくのを止められ、私の頭は朦朧としている。何も考えられない。

ガチャリと音を立てて、先輩が中へ入ってきた。


「お待たせ……って、わぁ。すごいね。画面で見たよりもすごいエロい…。」



画面…?どういうことだろう。


「実は上の部屋でずっと莉亜の事を見ていたんだ。ほら、あそこにカメラが置いてあるだろう?」


先輩の指差す方を見ると、そこには確かにカメラが設置されていた。


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