第9章 歪んだ愛情
何故ここで止めるの…?と、戸惑いに溢れた瞳で先輩を見つめる。
先輩は恍惚の表情を浮かべていた。
「あは…っ、やっぱいいね…寸止めって…。その顔…本当に最高…っ」
クスクスと笑いながら虹星先輩が私の顎を持ち上げ、キスをする。
「んぅ…っ!?ん……ぁ…、」
舌が絡み合い、どちらのものともつかない唾液が隙間から下へ零れ落ちる。
やっと口が離された頃には、私の頭は再びふわふわと夢見心地だった。
「さぁてと。まずは準備運動からかな。」
部屋の隅にあった小さな引き出し。
虹星先輩がその引き出しを開け、中から何かを取り出す。
「ほら。」
両手に抱え私に見せつけてきたそれは、いくつかのローター。そして太いゴムで出来たバイブだった。
「そ…それを、どうするつもりですか…っ?」
たまらなく嫌な予感がする。
「んー?こうするんだよ…」
両胸の先端にそれぞれローターが当てられ、テープで固定される。
そして開かれた脚の中心…クリトリスにまでローターをつけられる。
「…よし!こんな感じかな…。あとはこれを…」
太いバイブが膣口に添えられ、グッと力を加えられる。
「いっ…!やめっ、痛いっ!!」
私の膣穴よりも大きなバイブは、すんなりと入る訳もなく、バイブの先端が入ったところで止まっていた。
それでも無理やり入れようと押し込まれるものだから、入口が無理やり開かれ鈍い痛みが走る。
「やっぱり入らないなぁ。……ま、いいか。まだ処女っぽいし、はじめては俺が貰おうか。」
そう笑って、ゆっくりとバイブが引き抜かれる。
「もう…やめてください…。ひどいです……っ」
震える声で伝えると、今まで声や表情だけは優しかった先輩が一転した。
「なんでそんなこと言うんだよ?」
「え……?」
「他に好きな奴が出来たのか?誰だよそいつ、教えろよ。」
「ち、ちが……っ」
「どうして分かってくれないんだよ!俺はこんなにも愛しているのに!!」
段々と声を荒らげる虹星先輩。本能的に、これ以上怒らせてはいけないと分かった。
「やっぱり俺の愛が伝わってなかったんだ…きっとそうだ。ははっ、やっぱりここに連れてきてよかったよ。もう莉亜は俺から逃げられない…。」