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〜宵の中、蜜に酔う〜 《短編集》R18

第9章 歪んだ愛情




「や、やめ…映さないで……っ」


「なんで?こんなに可愛いのに。」


虹星先輩の指が、太腿をなぞる。


「それとも何?俺の事が嫌なの?」

今まで見たことないような虚ろな瞳で見下ろされる。

ゾッとした。

「で、も……私達は…っ、もう別れ」

「うるさいよ。」


話してる途中で口を塞がれる。

「別れてなんかない。莉亜が満足するように愛せなかった俺は、今日までずっと考えてきたんだから。」


「っ……」


「大丈夫…ちゃんと愛してあげるから。俺にも莉亜の可愛い姿、見せて?」


ニタリと笑みを浮かべた先輩は、ポケットから何やら液の入った容器を取り出す。

その蓋を開けると、私の頭の上で逆さにした。中の液体が私の身体を濡らす。


「ひゃ…っ!?冷た…っ」


水か何かかと思っていたその液体は、とろみを帯びていて何だか不思議な感覚だった。


「ほら、もっと全身に塗りたくらなきゃ。」


虹星先輩が私の身体に付着した液を手に取り、まだ濡れていない場所へと伸ばし濡らしていく。

腕、脇、胸、脚の先まで…。

そしてついには秘部にまで手を伸ばした。


くちゅりと音を立てて指が私の秘部をなぞる。

時折敏感になっているクリに指が触れ、その度に私の身体は震え、声が漏れ出た。


「は…っ、あん…っ、なんで…っ、そこばっか…っ」



ずっと割れ目をなぞっていた指が、クリトリスをキュッとつまむ。

電気が流れる様な快感が走った。


「あぁっ…っ!?」


そのまま指の腹でくるくると擦られる。

身体の奥から何かが来てしまいそうな感じがした。


何度も擦られ、つままれ、…かと思ったらいきなり指で弾かれたり軽く引っ掻かれる。

「んっ…だめぇっ、あんっ…なんか来ちゃうぅぅっ」


もうダメ…っ、イく…っ!!


絶頂を覚悟したその瞬間…。

先輩から与えられる快楽が止まった。


「へ……?」





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