第9章 歪んだ愛情
「どうして…こんな事を……っ!?」
キッと先輩を睨みつけ、震える声で問う。
「ごめんな…莉亜には辛い思いをさせたよな…」
「は…?」
「お前にあの時、好きじゃなくなったって言われて、気付いたんだ。あぁ、俺の愛が足りなかったんだなって。」
「何…言って……」
「だからあの後、お前を愛す為にずっと準備してきたんだ。やっとそれが今日、実行出来る。」
そういう事か…。だから、あんなに諦めがよかったの…?はじめっから…、決まっていたの……?
先輩と別れたら自由だと思っていた私が馬鹿だった。あの虹星先輩が、振られたくらいで諦めるなんて、ありえないのに……。
「ねえ、始めようか?」
先輩が、嬉しそうに、ニタリと笑った。
「ん…っ、ぅ…!?」
虹星先輩が一瞬で私との距離を詰め、唇を塞いだ。
熱い舌が私の口内を犯し、唾液を絡めとった。
「ぁ…っ、ん、はぁ…っ、んん…っ」
苦しくなり、酸素を求めて口を離すと、また角度を変えて貪るようなキスをされた。
どのくらいの時間が経ったか分からなくなった頃…ようやくそのキスから解放された。
軽い酸欠で頭は朦朧とし、身体には力が入らなかった。
「あぁ…、本当に可愛い。これだけでこんな蕩けるようになってしまうなんて。」
さてと、と虹星は莉亜の足首を拘束する縄を解く。
そして足首に手を掛け、グイッと上へ力を加えると、莉亜の下半身は半分に割れ、M字開脚となった。
その体勢のまま、足が椅子の両端に縛り付けられる。
つまり、M字開脚のまま、身動きが取れなくなってしまった。
「わぁ、すっごい可愛いよ。ほら、見て?」
目の前に大きな鏡を向けられ、私の全身が鏡に移る。
鏡の向こうでは、下半身を大きく開き、秘部が丸見えとなっている全裸の私がだらしなくよだれを垂らしていた。