第8章 保健体育 〜実技〜
「も…っ、本当だめぇ…っ、立てない…っ」
気持ち良すぎて足がガクガクと震えてしまう。気を抜いたら今にも床にへたり込んでしまいそうだ。
「せっかくいいところなのに…。しょうがないな。」
と言われると同時に両脚が抱えられ、身体が宙に浮く。
「へっ、あっ?え…っ?」
いきなりの事で戸惑っていると、奏汰に俺の首に手を回せと言われる。
困惑するまま言われた通りにすると、下から思いっきり突かれる。
それも今までで一番深い。
「ひあぁ…っ!?んっ、なにこれぇ…っ、あっ、すご…っ、深いぃ…っ」
堪らず奏汰の首に回す手に力を入れてしまう。
「ははっ、意外とイイ声で啼くね…っ」
黒い笑みでそう言われ、悔しくなる。しかし、この快楽にはどう足掻こうと逆らえなかった。
「はぁ…っんっ、しゅごいのぉ…っ、んぁ…っ、おかし、く、なっちゃうぅぅ…っ」
「おや、奏汰さんに莉亜さん、随分とマニアックな体位をしていますね…櫓立ち…駅弁とも言いますね。」
いきなり先生に名指しで呼ばれ、クラスメイトからの視線が集まる。
「や、…ぁ、見ないでぇ…っ」
「腕力を必要とする体位ですが、その分刺激も大きいです。腕力に自信のある男子は試してみましょう。」
「あ…あぁ…っ、」
見られた。…いや、教室でやってるんだから見るも何も無いんだけど、名指しで呼ばれたせいで、視線が私達に集中してしまった。
おまけに、その櫓立ち?やらを試そうと今も私達をお手本にずっと見ているペアも少なくはない。
「ばかばか!なんでそんな目立つようなのしたの…っ!」
「だって莉亜が立てないって言うから…いてて!ごめんって〜」
悪びれもなく、むしろ見られた事で楽しそうにしている奏汰の頭をぽかぽかと叩く。
「じゃあ、次の体位試してみよう。ほら、先生が黒板に説明貼ってる。」
黒板を見てみると、確かに3種類ほどの体位の説明が記されたプリントが貼られていた。