第6章 最期の夜を君と飾る
「ん…。」
泣いて動きが止まりがちになっていた腰を、再び動かす。
忘れないように、何度も何度も…数え切れないほどのキスを交わして。
「あ…っ、んっ、裕貴…っ、ひゃあ…っ!」
裕貴がクリトリスを指で扱く。
同時に与えられる刺激に、声が一際大きくなった。
「莉亜…っ、はぁ…っ、好きだ…っ」
いつしか裕貴は痛みを忘れて自ら腰を振っていた。
激しいピストンにグチュグチュと蜜が掻き回される音が響き、莉亜の甘い喘ぎが漏れ出る。
「ふ…っ、莉亜…っ、出すぞ…っ」
「うん…っ、私、も…っ、イく…っ、あぁっ…!」
ドピュッと莉亜の中に熱いものが注がれる。
「は…っ、んっ、なんか…っ、熱いの来てる…っ」
十分出し終えてから裕貴が自身を引き抜くと、莉亜の膣内からどろりと白い液体が溢れてきた。
「あ…、裕貴……、これ…」
指で救うそれは、明らかに精子であった。
「悪い…っ、つい…」
「いいの。」
え?と顔を上げる裕貴に、脚の中心を両手で広げて言う。
「もっと、裕貴をちょうだい…っ?」
ゴクリと息を呑んだ裕貴が獣のように襲いかかってくる。
何度も何度も激しく突かれ、注がれ、激しいキスを交わして。
いつの間にか、二人とも疲れて眠っていた。
「ん……っ、ここは…」
覚醒した視界に、見慣れない天井が映り、昨夜の出来事を思い出す。
(っ!そうだ…!裕貴の意識が戻って…、エッチなことして…。それで疲れて寝ちゃったのか…)
あれは夢ではなかったのだと、隣で自分と同じく横になっている裕貴を見て安心する。
スマホの時計を見るとまだ4時半。
もう少し眠っていようと、裕貴に抱きついて瞳を閉じた。