第6章 最期の夜を君と飾る
「ぁ…っ」
チュウッとリップ音を響かせて、裕貴の唇が私のうなじから離される。
裕貴が唇を離したその場所には、赤い花弁が散っていた。
「裕貴…、あっ…、ん…」
「莉亜……好きだ…」
互いが愛する人の名を呼びながら、深く甘いキスを交わす。
裕貴の冷えた指が、熱い私の身体を滑らかになぞり、月明かりで白く輝く二つの丘を撫で回す。
時折、ぷっくりと桜色に染まる先端を弾くと、その度に静かな病室に莉亜の甘く切ない声が響き渡った。
身体の至る所に口付けされ、赤い花弁が次々と散らされていった。
「はぁ…っ、んっ…あぁ…っ」
膨らみの頂きが裕貴の熱い下に包まれ、飴玉を舐め回すように、舌の上でころころと転がしては唇で啄まれていく。
そしてチュウチュウ赤ん坊のように吸われ、快感で身体が震える。
「んっあ…っ、吸っちゃいやぁ…っ」
「嫌じゃないでしょ。そうゆうのは、イイって言うの。」
ここはどうかな、と裕貴の手がスカートの中に入り込んで、下着の上から割れ目をするりとなぞる。
「はぁっん…」
「すご…びちょびちょ……見て。裕貴のエッチな汁で俺のベッドに染みが出来ちゃった。」
裕貴が指を指す場所を見ると、確かにそこには液体が垂らされたように染みが作られていた。
「ご、ごめん…っ、許して……」
「えー?どうしようかな〜……あ。じゃあ綺麗にするからさ。俺の上に股がって足の方向いてよ。」
「えぇ…っ?そんな……、恥ずかしい…!」
真っ赤になって首を横に振る。
だって裕貴が言うようにすれば、裕貴の目の前に私のお尻が突き出され、アソコや色んな所が丸見えになってしまうのだ。
「恥ずかしくないよ?どんな莉亜も可愛いから!ほら、早く。」
ね?と、懇願してくる裕貴に折れ、渋々言う通りにする。