第4章 誘拐するならあの人も
「…ここまで脱がしたけど…、もういい?」
裕貴が90°真横を見て私に聞く。
ブラ一枚とパンツ、スカートのみを身につける私。
まだ暑さと息苦しさは残っているが、さっきと比べれば大分マシだ。
「はぁ…なんでこんなことに……」
部屋の隅でため息をつく裕貴にふらりと近づき、その上にドサリと倒れ込む。
「は…っ、莉亜何してんの!?」
上半身裸の私に抱きつかれ、慌てふためく裕貴の耳元で呟く。
「裕貴…好き…。」
「は…!?」
「さっき、変な薬飲まされた…たぶん、媚薬…。身体が熱いの…」
「はぁっ?それ…っ、どうするの…っ?」
「裕貴…と、…セックス…したいの…っ。あいつらが戻ってきたら…ヤラれる…。ハジメテは、裕貴がいい……っ」
「え…、や……、でも……」
「もうここ…こんななの…っ。」
制服のスカートを捲りあげ、トロトロに蕩けた秘部を広げて見せる。
「……っ!」
戸惑いつつも秘部を凝視する裕貴の手を自ら秘部に誘導し、蜜壷の中に指を沈ませると、クプリと音がした。
「あ…っ」
小さく嬌声を上げる。
既に裕貴の息は荒くなってきている。
中へ入れた指を、ゆっくりと前後に動かすと、クチュクチュという卑猥な水音が脳内に甘く響いた。
「ふぁ…ぁん……っ、あ…っ、裕貴…っ」
喘ぎながら愛する人の名を呼ぶ。キュウッと子宮が疼いた。
…と次の瞬間──
「あ…っ、ん…っ、───きゃっ!?」
突然視界が反転し、目の前に裕貴の顔が映し出された。