第2章 旅館
「じゃ、そろそろ戻りますか!行きましょう先輩。」
乱れた服をサッと整えてスタスタとエレベーターのドアへ近づく伊織。
「ちょっ、待ってよ…っ!」
「どうしたんですか〜先輩?早く行かないとみんな心配しますよ?」
エレベーターが来るのを待ちながらニヤニヤとこちらを見ている。イかせて貰えないまま帰るなんて冗談じゃない。
「っ、む、り…っ。ちゃんと…、して…」
「えー、何をですか?」
分かってるくせに、言わせたいのか。
後輩の癖に生意気だ。
「だから…っ、イ、イかせて…っ。このまま戻るなんて…出来ないの…っ」
「ふっ、しょうがないですねぇ。」
伊織は携帯を取り出すと、部屋にいる伊織の友達に電話をした。
「あー、もしもし?なんか先生に見つかっちゃったから戻んの遅くなる。……うん、じゃ。」
携帯をしまうと、クルリとこちらを向いて楽しそうに言った。
「さぁ先輩!外行きましょ?」
「は?」
私達が泊まっている旅館には、建物の裏に庭がある。
紅葉やいちょうなどの木が生えており、小さいが小川と池もある。
広めで美しい和調の庭園だ。
今は丁度時期で大層美しいとは思うが……なぜ外でヤラなきゃいけないのか。
「やだよ恥ずかしい!」
「ダメです行きます。」
反論する私を無視してひょいと私の身体を持ち上げる。
そのまま庭園へと向かって一直線に歩いていく。
逃げることも出来ず、そのまま外へ連れてこられてしまった。
大きめの岩へ座らされると、伊織が口を開いた。
「じゃあ先輩、そこでまず一人でシて下さいよ。」
「え…っ、いや。」
「じゃないとイかせてあげませんよ?ほら、俺もまだ勃ってませんし。」
「………………」
さっきから黙って従ってれば調子に乗りやがって…。
後輩に舐められたんじゃたまったもんじゃない。
要は、勃たせればいいってこと。
「莉亜先輩〜?どうしたんです?…ってうわっ」
伊織を地面に押し倒す。そして素早くベルトを緩め、ズボンの中から伊織のモノを取り出す。